女性が尿漏れする原因は?対策や改善方法について詳しく解説
尿漏れは、日々の生活に支障をきたすこともある厄介な症状です。そんな尿漏れが起こる原因はどこにあるのでしょうか。今回は女性の尿漏れについて、原因や対策方法についてご紹介します。
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女性が尿漏れする原因
女性の尿漏れには、尿意の前触れがないのに、くしゃみや咳などで起こる「腹圧性尿失禁」と、尿意を感じるとトイレに間に合わない「切迫性尿失禁」が多くなっています。尿漏れの原因には、過活動性膀胱をはじめとした疾患や骨盤底筋群の衰えなどが挙げられます。
尿漏れに関係する骨盤底筋群
「骨盤底筋群」は、股間にある9個の小さな筋肉の総称です。以下では、骨盤底筋群と尿漏れの関係について紹介していきます。
役割
骨盤底筋群には、子宮や膀胱など骨盤内の臓器を支えて腹腔を安定させる、コルセットのような役割があります。また、筋肉を締めて体幹を安定させたり、反対に緩めて尿や便、経血を出すのを促したりなど、さまざまな体のコントロールも行っています。
骨盤底筋群が弱ると起こるトラブル
骨盤底筋群が弱ると、締める力が衰えて尿を塞き止めることができなくなり、尿漏れや頻尿といった症状が起こります。その他にも、ボディラインの崩れ・腰痛・猫背など体のさまざまな不調につながります。
骨盤底筋群が弱る原因
骨盤底筋群が弱る原因はさまざまです。特に女性は、妊娠出産時の圧力で骨盤に歪みが出ることから、骨盤底筋が弱るケースが多くなっています。他にも運動不足などの生活習慣や、加齢・肥満などが原因で、衰えることもあります。
尿漏れ対策はどうする?
尿漏れ対策には専用の尿もれパッドや、吸水性の高いサニタリーショーツの使用がおすすめです。尿漏れは自分の意志でコントロールできないため不安要素の多い症状になります。いつ起きてもいいように、日頃から漏れ対策をしておきましょう。
尿もれ改善の骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋は、トレーニングで鍛えることができます。ここでは、自宅で簡単にできる骨盤底筋トレーニングを紹介していきます。
手ナプキン
尿やオナラを我慢するイメージで、お尻の穴をお腹の中に入れ込む感覚が骨盤底筋のトレーニングになります。しかしなかなかイメージが掴みにくい人も多いと思うので、最初は手ナプキンから始めてみましょう。
手ナプキンは、以下の手順で行います。
- あぐらの状態で、手のひらを股下に入れます
- オナラを我慢する、もしくはティッシュをお尻の穴で引き出すようなイメージで手のひらが吸い付く感覚を感じます
- 10秒キープ×3回からスタート
- できるようになったら1分キープ
タオルふんどし
手ナプキンができるようになったら、もう一段階上のトレーニングとしてタオルふんどしを取り入れてみましょう。
- 体操座りで足幅を肩幅に開き、膝の内側を近づかせる
- タオルを股に挟み、タオルを両手で上に引っ張る
- ティッシュを引き出すイメージでタオルをキュッと締める
- その感覚をキープ
- なれたらタオルを離してその感覚を10〜60秒キープ
日常生活でできる骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋のトレーニングは、以下の方法で日常生活の中にも取り入れられます。
- 立っている時に骨盤底筋をちょっと締める
- トイレで用を足した後、締める・緩めるを10回程繰り返す
- 椅子に座ったとき、座面を吸い込むイメージをしてみる
上記のように骨盤底筋の存在を意識し、ちょっとした日常動作にトレーニングを組み込むことで締める力が付くようになるのです。
尿漏れはトレーニングで改善が期待できる!
女性の尿漏れの原因はさまざまですが、骨盤底筋の緩みや衰えが原因の場合は、トレーニングで改善が期待できます。日常的な動作にも組み込める簡単なトレーニングも多いため、積極的に鍛えましょう。