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産後の尿漏れが治らない!原因と改善トレーニングを紹介

産後に歪んだ骨盤の矯正

妊娠中に尿漏れをしたという女性の体験談はよく聞きます。しかし、実は産後も尿漏れが起きやすいことをご存じでしょうか。今回は、産後も尿漏れが続く原因や改善方法、おすすめトレーニングなどをご紹介します。

この記事を読むための時間:3分

産後の尿漏れは誰にでも起こり得る

産後にちょっとした動作で尿漏れを起こしてしまい、「体がおかしいのでは?」と心配になる方は少なくありません。「もしかしたら自分だけかも…」と悩む人もいますが、産後の尿漏れは誰にでも起こり得ることなので心配ないです。基本的には徐々に治まるため、尿漏れケア製品などを取り入れつつ、経過観察していきましょう。

産後の尿漏れ原因

産後に尿漏れを起こしてしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、主に考えられる原因についてご紹介します。

子宮による膀胱の圧迫

妊娠中に大きくなった子宮は、出産すればすぐに縮む訳ではありません。そのため、出産後も大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、尿漏れが起こりやすくなります。個人差はありますが、産後3~4ヶ月程で子宮は元の大きさに戻るため、心配する必要はありません。出産後ある程度の期間は尿漏れが起きても仕方ないと思っておきましょう。

骨盤底筋の緩み

骨盤の底にある「骨盤底筋」は、膀胱や子宮を支える役割があります。出産時に強くいきむことで骨盤底筋に大きな負荷がかかり、筋肉疲労を起こした結果、緩んでしまうのです。それに伴い、骨盤底筋の1つである括約筋の締まりが悪くなり、尿漏れが起こりやすくなります。

骨盤の歪み

分娩にかかった時間や方法などによって程度が異なりますが、骨盤は出産によって歪んでしまいます。骨盤が緩むと、骨盤底筋を支える力や括約筋も弱くなり尿漏れを起こしやすくなるのです。

尿漏れ対策トレーニング

尿漏れの原因が、骨盤底筋の緩みである場合日常のトレーニングで改善が期待できます。ここでは、簡単にできるトレーニングを見ていきましょう。

仰向けでのトレーニング

  • 仰向けに寝る
  • 足を肩幅に開いて膝を立てる
  • 片手を下腹部に置き、尿道・膣・お尻の穴をギュッと締めて10秒キープ
  • 力を抜いて体をリラックスさせながら50秒休憩
  • 「10秒キープ」「10秒休憩」を1セットとし、10セット繰り返す

横になったままできるトレーニングのため、まだ体が完全に回復していない時期でも無理なく行えます。ポイントは、尿道・膣・お尻の穴をしっかりギュッと締めることです。この締める力が付けば、尿漏れの改善が期待できます。

椅子で行うトレーニング

  • 背もたれに腰と背中をあずけて深く腰掛ける
  • 肩の力を抜いてリラックスする
  • 片手を下腹部に置き、尿道・膣・お尻の穴をギュッと締めて10秒キープ
  • 力を抜いて体をリラックスさせながら50秒休憩
  • 「10秒キープ」「10秒休憩」を1セットとし、10セット繰り返す

基本的には、仰向けで行うトレーニングと流れは変わりません。ここでも尿道・膣・お尻の穴を、しっかり締めるのがポイントです。病院の待ち時間など椅子に座る機会があるときに、意識して行ってみましょう。

産後すぐのガードルはNG!

産後に早く体型を戻そうと、ガードルを着用する人もいますが、尿漏れ対策の面から見るとこれはNGです。ガードルは子宮や膀胱を下に下げて、骨盤底筋や靭帯に負担をかけてしまいます。その結果、骨盤底筋や靭帯の回復を遅らせ、尿漏れを長引かせてしまう恐れがあるのです。産後4週間以上は、きついガードルを着けるのは避けるようにしましょう。

尿漏れは時間の経過やトレーニングで治まっていく

産後の尿漏れは体や筋力の回復とともに、徐々に治まっていきます。長く続く場合は、今回ご紹介したような対策トレーニングを取り入れつつ改善を目指しましょう。それでも尿漏れが長期間続く場合には、産婦人科など専門家に相談してみてください。

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