生理になると尿漏れが増える?両者の関係と対策方法を紹介
女性の尿漏れの悩みの1つに「生理中に尿漏れが起きる、もしくは増える」というものがあります。実際に生理と尿漏れは何か関係があるのでしょうか。今回は、生理中に尿漏れが起こりやすくなる原因をはじめ、おすすめの対策などについてご紹介します。
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生理前や生理中の症状に「尿漏れ」が含まれる
生理は女性の体にさまざまな症状をもたらします。代表的な腹痛や腰痛に加え、イライラ・眠気またはメンタルに不調をきたすPMS(月経前症候群)も、よく挙がる症状の1つです。実はこのPMSの中には排尿に関する症状が含まれており、生理前や生理中に「尿漏れ」を起こしてしまう女性も少なくありません。
生理前や生理中に尿漏れが起こる理由
生理で尿漏れが起きる原因には、ホルモンが大きく関係しています。女性は生理が近くなると、プロゲステロンという黄体ホルモンを大量に放出します。プロゲステロンは、子宮内膜を柔らかくし、受精卵を着床しやすくする役割があるホルモンです。その一方で、利尿作用を高める可能性も確認されています。
また生理前になると子宮内膜は厚みを増し、膀胱を刺激しやすくなることも尿漏れにつながる要因の1つです。
生理中の尿漏れ対策は?
経血と尿両方に悩むことになる、生理中の尿漏れ対策はどうすればいいのでしょうか。ここでは、主な対策についてご紹介します。
尿漏れパッドと生理用ナプキンを使い分ける
両者の使い分けは、経血と尿の量で判断しましょう。経血量が多い日は、生理用ナプキンを使用し血の量が引いてきたら尿漏れシート・パッドに変更するのがおすすめです。生理中はずっと生理用ナプキンを使い続ける人も多いですが、経血量が少ない場合は、尿漏れ専用を使った方がしっかり水分を吸い取ってくれ、デリケートゾーンの肌トラブルも軽減できます。
サニタリーショーツを取り入れる
尿漏れパッドと生理用ナプキンの使い分けが不安な場合は、サニタリーショーツがおすすめです。サニタリーショーツは吸水性の高い素材を使っていますが、見た目は普通のショーツと変わりません。しかし、尿漏れパッドや生理用ナプキンを付けなくても経血や尿をしっかり吸収してくれます。洗えば繰り返し使えるため、コストが抑えられるのも魅力です。
日常で取り入れたい尿漏れ対策
尿漏れは、日常生活の見直しで予防・改善が期待できます。ここでは主にどのような方法があるのか、みていきましょう。
規則正しい生活
不規則な生活は、PMS(生理前症候群)を悪化させると言われています。尿漏れの症状を引き起こす可能性も高まるため、日頃から規則正しい生活を意識しましょう。十分な睡眠はホルモンバランスを整え、適度な運動やバランスの良い食事は肥満を予防します。こうして体全体を整えることでも、尿漏れ改善が期待できます。
体を温める
冷えは、尿意を感じやすくする要因の1つです。そのため腰回りをカイロや腹巻で保温することはもちろん、体の中から温める対策も取り入れていきましょう。できるだけ温かいものを飲む、湯船にしっかり浸かり体全体を温めるなど、生活の中での意識が大切です。
骨盤底筋を鍛える
尿漏れの原因の1つは、骨盤底筋群という筋肉の衰えです。骨盤底筋は加齢・運動不足・肥満・出産などさまざまな原因で緩んだり衰えたりするため、日頃から鍛えることが大切です。ウォーキングやストレッチなど、簡単な運動でもトレーニングが可能な部位のため、日頃から意識して動かしていきましょう。
生理・尿漏れ両方の対策には「サニタリーショーツ」
生理になると尿漏れが起きる女性は意外と多いです。関係性をよく知り、日頃から対策を怠らないようにしましょう。また、経血や尿の漏れに悩んでいる方はサニタリーショーツがおすすめです。普通のショーツと見た目が変わらず、優れた吸水力を持つため、市販のケア用品で満足できなかった方は試してみましょう。