冷え性対策に靴下は意味ない?靴下を履くメリットとデメリットを紹介
冷え性の人の中には、足元を温めるためにに1日中靴下を履いて過ごすという人も多いのではないでしょうか。しかし、冷え性対策に靴下を履くことにはメリットとデメリットがあり、靴下の履き方によってはかえって足を冷やしてしまう可能性もあります。
そこで本記事では、冷え性対策に靴下を履くメリットとデメリットについて解説します。ぜひ参考にしてください。
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足が冷える原因
寒い時期には特に足の冷えを感じる人が多いでしょう。足が冷えるのは次のような原因が考えられます。
- 自律神経の乱れ
- 筋肉量が少ない
- ホルモンバランスの乱れ
- 血行不良
足は心臓から遠いため、もともと血液が十分に行き届かずに冷えやすいです。さらに、自律神経の乱れや筋肉量の減少により血流が滞ると、毛細血管への血流が不足して血管が収縮し、足先が冷えてしまいます。
冷え性対策に靴下を履くメリット
冷え性対策に靴下を履くのは必ずしも意味がないとはいえません。以下では、靴下を履くと得られる2つのメリットを紹介していきます。
足の皮膚温度を上げる
靴下を履くメリットの1つは、足裏や足の指を覆うことで得られる保温効果です。もともと足は体温が下がりやすく、気温が低いなどの要因が重なると、より冷えを感じやすくなります。しかし、靴下を履くと血流が促進されるため、皮膚温度の上昇が期待できます。
足裏を保護してくれる
靴下を履くもう1つのメリットは、足裏を保護してくれることです。靴下を履くと、直接冷たい床や地面と触れなくて済むため、体温が奪われるのを防いでくれます。また、靴下は足裏の皮膚を保湿し、乾燥から守る効果もあります。
冷え性対策に靴下を履くデメリット
靴下を履けば、冷え性対策に効果が期待できる一方で、デメリットもあります。以下では、冷え性対策に靴下を履く際の2つのデメリットを紹介していきます。
蒸れる
靴下を履くことによるデメリットの1つは、足の蒸れです。足には多くの汗腺があるため、靴下が足を覆うことで汗が靴下内に溜まりやすくなります。すると、靴下内の湿度が高くなり、足の蒸れや不快感を引き起こしてしまうのです。さらに汗をかいたままだと、残った汗が冷たい空気に触れて体温を下げる原因になります。
また、湿った環境は細菌やカビの繁殖を助長し、足のニオイも発生するかもしれません。湿った状態が足の皮膚を柔らかくし、摩擦による擦れや水ぶくれなどになる恐れもあります。
血行が悪くなる
靴下によっては、足首やふくらはぎを締め付けすぎて、血圧の正常な流れを阻害してしまいます。足の血行が悪化すれば、全身の血液循環にも悪影響です。足に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、冷え性の症状が悪化する恐れがあります。また、血行が滞ることで、足がむくんだり、だるさを感じたりするかもしれません。
靴下を履いて寝るときの注意点
寝ているときに冷えを防ぐため、就寝時に靴下履いているという人もいるでしょう。しかし、靴下選びを間違うと、かえって睡眠を妨げてしまいます。以下では、寝るときに使う靴下選びの2つのポイントを紹介していきます。
靴下の素材に気を付ける
寝るときに使う靴下は、天然素材か、吸収発散性が高い素材を選ぶことが大切です。吸湿性が高く足の汗を吸収してくれる「コットン」「リネン」「シルク」「ウール」などの素材がいいでしょう。
合成繊維の靴下は通気性が低く、湿気を溜めこみやすいため、寝ている間に足が蒸れやすくなります。足が蒸れてしまうと不快感や湿気による皮膚トラブルを起こし、睡眠の質をが低下する恐れがあります。
靴下の締め付けに注意する
靴下を選ぶときには、締め付けが強すぎないソフトなゴムや縫い目がないフラットなデザインの靴下を選びましょう。靴下の締め付けは、血行不良による冷えの原因です。特に、ゴムの締め付けが強すぎる靴下は、足首やふくらはぎの血流を制限し、末端の血行不良を招く恐れがあります。このような状態が続くと、睡眠に影響を与えるだけでなく、冷え性の悪化を招くリスクがあります。
また、ゴムが足首やふくらはぎに食い込むようなら、サイズがきつぎるということです。締め付けが気になる人は、緩めのサイズを選ぶか、足首を締め付けないレッグウォーマーを着用しましょう。
冷え性対策には靴下を効果的に使いましょう
冷え性対策に靴下を履く際は、正しい知識を持っていないと逆効果になることがあります。この記事を参考に、靴下の素材選びや締め付けに注意して、効果的に冷え性対策をしましょう。