冷え性の人におすすめのお風呂の入り方6つのポイントを紹介
体を温められるお風呂は、毎日できる冷え性対策の1つです。ただし、体をしっかりと温めて冷え性を改善するには、お風呂の入り方にコツがいります。そこで本記事では、おすすめのお風呂の入り方を6つ紹介します。
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冷え性の原因
冷え性は血行不良や筋肉量の減少、自律神経の乱れなどの複合的な要因によって引き起こされます。血行が悪くなると血管が収縮し、体温調節が難しくなるため、手足の冷えにつながるのです。
また、筋肉量の減少により体温の維持が困難になります。さらに疲労や睡眠不足、ストレスなどにより自律神経が乱れてしまうと、体温調節機能がうまく働かずに冷えにつながります。
おすすめのお風呂の入り方6つのポイント
時間がなかったり忙しかったりすると、シャワーだけで済ませてしまいがちです。しかし、冷え性対策には血行を促進し、自律神経を整えるために湯船に浸かることが重要です。ここでは、おすすめのお風呂の入り方を6つ紹介します。
- お風呂の時間に注意する
- 入浴時間に気を付ける
- 入浴前に浴室を温める
- 全身浴をする
- 入浴剤を活用する
- お風呂の後はマッサージをする
お風呂の温度に注意する
お風呂の温度は38~40℃にしましょう。ぬるめのお湯に浸かることで、自律神経のうちの副交感神経が優位になり、血行が促進されます。逆に40℃を超える熱めのお湯では、瞬間的に体の表面は温まりますが、体が体温を調節しようと一気に汗をかくため、入浴後に体が冷えてしまいます。
入浴時間に気を付ける
入浴時間は短すぎても長すぎてもいけません。体の芯までゆっくりと温めるためには、10~20分程度湯船に浸かるのがいいでしょう。短すぎると体の中心まで温まらず、長すぎればのぼせて脱水症状になってしまう恐れもあります。
入浴前に浴室を温める
入浴前に浴室の壁にシャワーをかけたり、湯船の蓋を開けて湯をはったりするなどし、浴室を温めておきましょう。浴室内を温めることで周囲の空気も温まり、入浴時の体温の急激な変化を和らげます。また、温かい浴室は血管を拡張させ、血行を促進する効果が期待できます。入浴前に浴室を温めておくことによってリラックス効果も期待でき、入浴後の体温維持効果も向上するでしょう。
全身浴をする
全身浴は冷え性対策に効果的な入浴方法の1つです。全身をお湯に浸すことで体温が上昇し、血管が拡張するため、血流が促進されて手足などの末端部分の冷えを緩和することができます。長時間湯船の入浴が苦手な人は、半身浴でも構いませんが、次の2点に注意してください。
- 上半身が冷えないようにタオルを肩にかけて寒さを防ぐ
- 浴室の温度が低くないように調節する
入浴剤を活用する
冷え性対策には、入浴剤を活用するのもおすすめです。入浴剤にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる効果があります。冷え性対策におすすめの入浴剤を紹介します。
炭酸ガス入りの入浴剤 |
お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から血管に入り、血管を拡張することで血行を促進する |
無機塩類系の入浴剤 |
入浴剤に含まれる硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどが皮膚の表面に保護膜をつくることにより、冷める速度が遅くなり湯冷めを防ぐ |
生薬成分が含まれる入浴剤 |
滞った血流を促進し、代謝をアップさせることにより体を温める(生姜やシナモンなど) |
香り成分の含まれた入浴剤 |
香りにより、疲労やストレスを軽減させリラックス効果が期待できる(ラベンダーやカモミールなど) |
一般的には、入浴剤をお湯に溶かしてからゆっくりと入浴すると効果的です。また、人によっては肌に合わない場合もあるので、は個々の体調や好みに合わせて入浴剤を選んでください。
お風呂の後はマッサージをする
お風呂上りにマッサージをするのもおすすめです。入浴後の体は温まっており、血行が促進された状態なので、マッサージの効果が高くなります。手や足、肩などの末端部分を重点的にもみほぐしてみましょう。マッサージによって筋肉の緊張を和らげ、血流を促進させることで入浴後の温かさが持続します。
また、マッサージにはリラックス効果もあり、ストレスの軽減も期待できます。心地よい刺激によって疲れと緊張をほぐし、良い睡眠にもつながるでしょう。ただし、力加減には十分に気を付けてください。無理に力を加えてしまうと、筋肉を痛めて逆効果です。自分が気持ちいいと感じる程度の刺激に留めておくようにしてください。
冷え性の人はお風呂で体を温めましょう
冷え性の人には、お風呂で体を温めることがおすすめです。入浴時間やお湯の温度などに注意して、心地よい時間を過ごしてください。